Sonntag, 28. November 2010

Momo Ersten Kapitel

大きな町と、小さな女の子

昔々、まだ人間たちが今と全くと違う言葉を喋っていたころ、心温かい国々のなかに、大きくて、立派な町が複数あった。そこでは王様と皇帝の宮殿がそびえ立っていて、広い道もあるけど、狭いくて入り組んだ路地もあった。金ぴかで、大理石でできたイエス様の彫刻があるとてもきれいな神殿もあった。さらに、あらゆる紳士の国からやってきた商品が売り出されている、ごちゃごちゃした市場があったり、人々が集まって、ニュースを伝えあったり、世間話をしたりするような、広くてきれいな広場もあった。そして、とりわけお伝えしたいのはこの町にある複数の劇場である。
この劇場は、いまでいうところのサーカスに外見がよく似ているけれど、今と違って、全体が石垣でできていた。観客席の座席は巨大な漏斗のようにお互いに階段状に横たわっていた。上からみたら、その建築物の造形の多くは円形だったり、もっとまんまるとしていたり、もしくは半円状に建築されたものだったりした。人々はこれらの建物を総じてアンフィシアターとよんでいた(アンフィシアター=野外円形だつも げふんげふん 野外円形劇場)

その円形劇場は、サッカー場ほどに大きいのもあれば2,300人ぐらいの観客しか収容できないものもあった。

記念碑や銅像で飾られたすばらしいものがある一方で、飾り気のなくて、イケてないものもあった。これら劇場には屋根というものがないく、すべてが広々としたお天道様の下で開かれていた。そんなわけで、立派な劇場では、強い直射日光や突然の雨から観客を守るための金ぴかの絨毯が座席の上に広げられていた。、一方でイケてない劇場はというと、金ぴかの絨毯のかわりにイグサや藁でできたマットが使われていた。そこにはこう書いてあった。<等劇場では、皆さんが奮発できたのと同じように、絨毯を奮発して用意しました。みなさん熱狂的なお客さんで、それぞれ一枚ずつ望まれていたので。>?

もし舞台上で、感動的、もしくは喜劇的な出来事に観客が聞きいったら、それらは客たちのところにあるので、あたかも????そして、彼らはこの別の真実を盗み聞きするのを好んだ。???

それから1000年の時が流れた。当時の大きな町は滅び去り、神殿や宮殿も取り壊された。風や雨、寒さは熱が、石垣を磨き落として、穴をあけた。そして大きな劇場ですら、まさしく廃墟となった。ボロボロになって砕けてしまった壁で、今はセミが、彼らの単調なメロディーを奏でているだけで、それは、世界が寝息を立てているかのようにも聞こえた・
しかし、今日まで残っている町もあった。もちろんそこに住む人々の生活は」変わってしまったけど。人々は道路で車を走らせているし、電話だって、電気だってもっていた。でも、そんな新しい街並みの中に、いくつか彫刻の施された柱や、扉や、壁の一部やもしくは劇場が、当時の姿のままがのこっていた。そして、そんな街からモモの物語が始まった。

22:00
大きな町の南の端のほうにいくと、すでに野原が広がっていて、小屋や家々がますますみずほらしくなっていく。そんな場所に、松の林に隠れたところに、小さな野外円形劇場の廃墟があった。それはかつても豪華さに欠け、東寺においても、いわば貧しい人たちのための劇場であった。我々の時代、すなわちモモの物語が始まる時代には、その廃墟はまったくもって忘れ去られていた。考古学者の一部はそれを知ってはいたものの、もはやこの廃墟に関心がなかった。というのは、そこにはもはや研究すべきものがなかったからだ。その廃墟は、大きな町にある他の観光名所と比べても見どころもない。ときどき数人の観光グル―プがこの廃墟に迷い込こむ。草が茂った客席によじ登って、わいわい騒いで、記念写真をとったら、またどこかに去ってしまう。そしてまた石でできた廃墟に静寂が戻り、セミたちがまた、終わりのない合唱を始める。ついでに言っておくと、依然と全く変わり映えのしない歌である。

実際には、その廃墟の近くに住む人々だけは、この奇妙で丸い建築物の存在を知っていた。彼らはそこにヤギを放牧したり、子どもたちはその丸い場所を、ボール遊びの場所に使ったり、ときどき、カップルが夜中にそこで会っていたりした。
しかし、ある日、その周囲の人々の間で、最近誰かがその廃墟に住んでいる、という噂が広がった。それは子供で、おそらくちいさな女の子。ただし、ちょっと不思議な服装をしているので、誰も確かなことは言えない。モモとかそれに近い名前らしかった。
モモは実際、いくらか奇妙な外見をしていた。そして、服装というものは清潔であるべきで、きちんとしておくべきだという点を重要視する人間にとっては、ひょっとすると少し驚かせるような服装だった。

彼女は小さくて、とても痩せていたので、人々は彼女が8歳なのか12歳なのかという彼ら一番の興味をうかがい知ることはできなかった。彼女は、ボウボウで、真黒なカールの髪の毛をしていた。それはあたかも一回も櫛やハサミで手入れをしてないかのような外見だった。彼女はまた、大きくて、とてもきれいで、おまけに真黒な目と足をしていた、目と足の色が全く同じなのは、彼女はたいていはだしで歩いていたからだ。冬だけ、ときどき靴をはくけれども、両足の靴は同じものではなく、さらには彼女には大きすぎるものだった。モモが何も所有していないことを考えれば、彼女はどこかで見つけたか、どこかで貰ってきたのだろう(?)
彼女のスカートは、さまざまな布の切れはしがぐちゃぐちゃに縫い合わされていて、長さは彼女のくるぶしほどもあった。
その上に彼女は古くて、これまたとても幅の広い男性用コートを着ていた。その袖を彼女は手首までまくりあげていた。彼女はまだまだ成長すると将来のことを見越していたので、袖を着るということはしたくなかった。そして、いつか、彼女は本当にきれいで実用的なコートをたくさんの鞄を発見するなんて、誰が想像するだろうか。(非現実)
廃墟の草で覆われたステージの下に、半分崩れかかった小部屋があって外壁の穴から中に入ることができた。モモはそこに家具を整え、家としていた。
とある日のお昼ごろ、何人かの大人の男女が近隣からモモのもとに、モモに根掘り葉掘り質問しようとやってきた。モモは彼らの向かいに立ち、不安そうなまなざしで彼らを見つめていた。というのも、彼らがモモを追い払おうとしてるのではないかと恐れたからだ。しかし、モモはすぐに彼らが友好的な人たちであることに気付いた。彼ら自信も貧しく、生活というものを知っていた。
「ねえ」男性陣の一人が言った。「ここを気に気に入っとるんか?」
「うん」とモモは答えた。
「君はここにずっとおるつもりか?」
「そうね」
「でも、君はどこにも行くところがあらへんの?」
「ないわね」
「思うに、君はおうちにかえらなくてもええのん?」
「私はこの家にいるじゃない」モモは素早く断言した。
「どっから来たん?お嬢ちゃん?」
モモはおぼつかない手つきで、どこか遠くを指差した。
「一体ご両親はだれなんや?」その男はさらに追及する
モモはその男や他の人々をどうしてよいかわからない様子で見、少しばかし肩を上にあげた。人々はお互いに目配せし、ため息をついた。
「心配することあらへん」その男は続ける。
「我々は君を追い出そうなんて思ってへんねん。きみを助けたいとおもってるんやで」
モモは黙ったままうなずいた。でもまだすべてを納得したわけでもなかった。
「君の名前はモモっちゅうんちゃうかったかな?そやろ?」
「そうよ」
「そりゃかわいい名前や。まだ聞いたことの名前やけどな。で、その名前は誰がつけたんや?」
「私」モモは言った
「ちゅうと君が自分でそう名付けたんかいな。」
「そう」
「一体いつ生まれたんや」
モモは考え込み、そしてやっと口を開いた「私が思いだせる限りでは、私はずぅっとここにいたわ」
「君が知っているところの、おばちゃんや、おじさんも、おばあちゃんも、もっというと家族はいないのかい?(なんとなく意味はわかるのだけれども、直訳できない)」
モモは男をちらっと見て、しばらく沈黙した。
そして呟いた。「私はこの家にいるの」
「さよか。」男は言った。「でも君はほんの子供や。実際何歳なんや?」
「ひゃく」モモはためらいながら答えた。
人々はそれがジョークの一種だととらえて笑った。
「なるほどな、で、本当に何歳なんや?」
「ひゃくに」モモは答えた。依然として、いくばくか自信がなさげであった。
人々が、この子が、どこかで小耳にはさんだ、いくつかの数を表す言葉しか知らないということ、そして誰も彼女に数を数えることを教えなかったので、それ以下の数字を連想することができない、ということを気づくまでに、いくらか時間がかかった。
「よくきくんやで」男は他の人々と相談したのちに、そういった。
「我々が警察に、君がここにいるって伝えることは、君にとって適切なんとちゃうやろか?(控えめな提案)そしたら君は、食べるものをもらえたり、ベットで寝れたり、計算や読み書きやいろんなことを勉強できるようなおうち(実際には施設なんだろうけれども、Heimってなんかおうちっていうイメージがある)に行くことになる。これについて君はどうおもうやろか?え?」
モモは彼をびっくりした様子でみた。
「いやよ」彼女は呟く。「そこに行くつもりはないわ。私そこに一回いたことがあるの。他の子供たちもそこにいたわ。窓に柵がついてた。毎日毎日、理不尽に殴られるの。私は夜に壁をよじ登ってそこから逃げたわ。私は二度とあそこには戻らない。」
「それは理解できる」一人の年老いた男性がそう言い、うなずいた、そして人々もその子を理解し、うなずいた。
「それはいいけど」一人の婦人が口を開いた「でもあなたはまだ小さいわ。誰かがあなたをせわしなくちゃいけないでしょ。」
「私(が私の世話をする)」モモはほっとしたように答えた。
「あなたにそれができるっていうの?」その婦人は問う。
モモはしばらくだまり、そして静かにこう言った「わたし多くのものを必要としないもの」
再び人々は目配せをし、ため息をつき、うなずいた。
「モモ、しっとるか?」初めに話しかけてきた男の人が、また言葉を発した。「我々はおそらく我々の中野一人が君をかくまうこともできると考えてるんや。我我はたしかに住んでる家も小さいし、多くは、すでに食べさせなきゃいけないたくさんの子供がおる。それでもしかし、我々は、(わからない)これについてはどう思う?え?」
「どうも御親切に」モモは言った、そして初めてわらった。「どうもありがとう。でもあなたたちは、単純に私をここに住まわせることはできないの?」
人々は行ったり来たりしながら長い間話し合い、最終的に彼女の言い分に同意した。
彼らは、この子が彼らのもとで生活するのと同じような生活をができると考え、また、いずれにせよ、一人が我々のうち一人が面倒を見るより、みんなが一緒にめんどうを見たほうがより容易であるだろうことから、彼女をみんなで一緒に世話をしようと考えた←まったくもって自信なし。
人々はすぐに、半分倒壊した石造りのモモが住んでいる部屋を掃除して修理をし始めた(so es gut gingそのたもろもろわからない)彼らのうちの一人で、むかし石工をしていた男は、さらに小さな石造りのかまどを作った。錆びた暖炉の室内煙突も手に入れた。一人の年老いた家具職人がいくつかの木箱から、かわいい机と二つの椅子を組み立てた。

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